失敗することから得られるモノ 失敗に潜む価値とは?
なにかにチャレンジすると必ずしも成功するとは限りません。ときには失敗することもあります。正確には失敗することの方が多い、です。
失敗には、後悔や苦しみが付きまといますが、それ以上に得られるものも大きいといわれています。
しかし、苦しんだ分だけ得られるものの価値はどこにも保障されていません。仮に保証されているのであれば「失敗」ではなく、「成功」なのではないでしょうか。
成功するかわからないことにチャレンジすることに価値が生まれるのであって、失敗を恐れてチャレンジできなかった人には、とうてい得ることのできない価値です。
では、失敗に潜む価値とはいったいどんな価値なのでしょうか?
「成功」より「失敗」の方が成長できる
何かにチャレンジしようとする人は、はじめから失敗しようとは思っていません。
成功させようと努力しても、その甲斐なく失敗することもあるでしょう。
しかし、失敗そのものに対して、否定的になる必要はありません。それは、失敗はチャレンジの結果であって、ただの「現象」に過ぎないからです。
大切なのは、失敗してしまった過程なのです。チャレンジの過程には成功に着地するための、創意工夫や試行錯誤があるはずです。
試行錯誤こそが、失敗で得られた価値ではないですか?
簡単に成功してしまうことに、考え抜くことはそう多くはありません。簡単に成功できないことをどうにか成功させたいがために試行錯誤するも失敗してしまった、その過程には考え抜く経験、知識、スキルアップという価値が存在しています。
考え抜いて失敗しても、その結果以上に自己成長という価値が付随してきます。
成功は人を増長させ、失敗は人を成長させてくれるのです。
失敗することは、チャレンジすることへの抵抗を失くしてくれる
大きくなって自転車に乗れない人はあまりいません。自転車に乗れるようになったのは、何度も転んで練習したからですよね。乗ることに何度も失敗して、考えて、乗れるようになります。
一度失敗することで、何度でもチャレンジします。少しづつコツがつかめてきた頃には、失敗していることすらも忘れてしまっています。もう少しで乗れそうになってくると、どこかワクワクしていませんでしたか?
ビジネスの世界で安定した地位にいる場合、その地位を守ることに必死で、チャレンジすることに憶病になってくるものですよね。今の地位を守れたとしても、どうしてもチャレンジしなくてはならない状況がきた時には、自分の勇気の無さによって剥奪されことも考えられます。
何度も失敗することは、何度でもチャレンジする多くの機会を与えてくれます。
失敗していない人はいない
この世界に生きている人間に、失敗していない人は1人もいません。失敗していないということは完璧な人間ということです。
人間は生まれてきてすぐに二足歩行にではありません。ヨチヨチ歩きを経て何度もコケながら立ち上がります。ご飯も、スプーンをぎこちなく使ってボロボロとこぼしながら食べ、やがてはお箸を使って食べるようになります。
完璧な人間は存在しません。
終わりに
多くのことにチャレンジすると失敗や挫折を味わうことが多くなります。失敗すれば心が傷ついたりすることもあるでしょう。
ですが、失敗までの過程にはなにものにも代えがたい価値が潜んでいます。ここぞという時に必ずあなたの背中を押してくれるはずです。
『失敗や挫折をしたことがない人とは、何も新しいことに挑戦したことが無いということだ』
この言葉は、物理学者のアルベルト・アインシュタインの有名な言葉です。
新しいこと、やったことがないことにチャレンジしたとき、上手くいかないことが多いです。でも、失敗や挫折を経験することで、そこから学ぶことはたくさんあって、それが人としての成長に繋がっていきます。と言っています。
失敗することを恐れずにチャレンジし続けましょう。