コロナパーティーとは 実際には存在しない??
引用:news.livedoor.com
アメリカ・テキサス州で、新型コロナウイルスの感染者から感染するかどうかを試す「コロナパーティー」に参加した30歳男性が、感染後、死亡していたことが報道されました。
なかなかショッキングな内容だったので記憶に新しいとは思いますが、「コロナパーティー」はどういった目的で開催され、どういった意味があるのでしょうか。
コロナパーティーとは?
コロナ・パーティー(COVID-パーティー)とは、新型コロナウイルスの感染を目的としたパーティーであります。
参加者の目的は大きく2つに分けられます。
- 新型コロナウイルスに感染することによって抗体(免疫)を獲得しようとするもの
- 感染の可能性あるいは集団感染の可能性が薄いことを実証するもの
コロナパーティーは欧米、特にドイツ、イギリス、米国、ブラジルで多く開催されているようです。
コロナパーティーの実情
2020年7月12日に、アメリカ・テキサス州で死亡した30歳男性は、亡くなる直前に看護師のほうを見て「COVID-19は作り話だと思っていた。自分は若く、無敵で、感染しないと信じていた」「自分は過ちを犯したみたいだ」と語っています。
アメリカ・アラバマ州タスカル-サでは、一部の若者が「コロナパーティー」を開いており、ウイルス保有者が参加し、最初に感染した人がチケットの売り上げから賞金を受け取るという趣向で開かれています。
ほかに、7月19日にドイツのフランクフルト中心部では、数千人が参加したコロナパーティーと称した屋外パーティーが開かれており、参加者と警官との乱闘が勃発しています。
これら以外にも、複数のパーティーが行なわれており、把握されていないパーティーもあるとしています。
引用:snjpn.net
コロナパーティー開催の意味
日本国内では、クラスター(感染者の集団)を生み出さないために、ライブハウスや屋形船、スポーツジム、懇親会、喫煙場など3密を避ける意向を推進しています。
また、新型コロナウイルスによって被られた被害は莫大なもので、緊急事態宣言、東京アラート、他府県移動規制など新型コロナウイルス収束に向けての対策も行ってきています。
なによりも新種のウイルスによって多くの尊い命が奪われています。
この状況下で危機感を持たないことには疑問を感じます。
「コロナパーティー」を開催することにどういった意味があるのでしょうか。
コロナパーティーは存在しない?
新型コロナウイルスの感染者から感染するかどうかを試すという「コロナパーティー」が米国で広がり、死者まで出たとして話題になっていますが、少なくとも米国メディアにおいては、の話だといいます。
★伝聞から伝聞
どういうことかといいますと、30歳男性がコロナパーティーに参加したことを告白したのは亡くなる直前だったといいます。
この情報は7月10日の時点ではテキサス州南部の地域ニュースでしたが、まもなく全国ニュースとして取り上げられています。7月12日には『ニューヨーク・タイムズ』に取り上げられ、こうしたパーティーが「危険で無責任、かつ死に至る可能性さえある」というサンアントニオのメソジスト病院の最高医務責任者のジェーン・アップルビーの警告とともに伝えられています。
しかし、この情報は本人が亡くなったことで確認はとれないが、患者が看護師のひとりに話を伝え、その看護師が院内の別の人に話したとみられているのです。
当のアップルビー氏は自身の投稿動画で、「今週とてもつらい話を聞きました」と語っており、「新型コロナウイルス感染症で陽性反応が出た人がいて、病気に勝てるか試す目的で友人たちを招待するようだ」という話を聞いたことがある、と説明しています。
アラバマ州の誰が最初に感染するかを賭けていたという大学生の話が真実であると記事を出した、タスカルーサの医師ラメッシュ・ペラムセッティに詳しく話を聞いたところ、コロナパーティーに関する一次情報をもっていたわけではなく、患者と接している職員から聞いた話だといいます。
さらには、この件を直で知っているというクリニカルマネージャーのジェリー・ハンナをペラムセッティーから紹介されますが、コロナパーティーについては診療所の職員から聞いたのだといいます。
★広がった誤った情報
これらのニュースは、最初に地元メディアが報道し、詳細について報道することさえしなかった大手メディアが詳しく取り上げるという構造になっています。
発生したとされる出来事を直に知っている者から、少なくとも数人は経由した誤った情報を『ニューヨーク・タイムズ』などの大手メディアは、真相を探ることなく、またこのパーティーが開催されたとされる場所や時間などの基本的な情報を調べることなく報道したとされています。
地元ニュースの「サンアントニオ・エクスプレス・ニュース」は、サンアントニオ市のメトロポリタン保健局が「(市内の)アラモでそのようなパーティーが開催されてという情報は聞いていない」と説明しています。
事実を確認するために、改めてメソジスト病院にコメントを求めたところ、最高医務責任者アップルビー氏は不在で「この患者に関して話せることはすべて話した」と回答しているといいます。
さらには、病院として死の間際の告白について話した看護師の名前を公表することはできないとも説明しています。
★繰り返し変えられた話
コロナパーティーについての話は、人づてに伝わっていく過程で内容が少しづつ変わっていっていることは確かです。
死亡した30歳男性がCOVID-19のことを本当にデマだと考えていたのであれば、わざわざ抗体を得る必要はなかったのではないでしょうか。
日本国内の週刊誌などで事実と相反する記事が掲載されることはありますが、コロナパーティーの報道は、世界的な規模で誤解を招く内容であるともいえます。
聞くところによると、コロナパーティーの報道は何百回もされていますが、記者が実際に参加したり、目撃したりしたという事例はないとのこと。
コロナパーティーを撮影した動画や招待状などの画像は存在していないのです。
まとめ
恐ろしい速さで広がっているコロナパーティーの報道ですが、コロナウイルスによって人が死亡していることは確かです。
いまだ衰えることのないコロナウイルスが猛威を振るっている中、繰り返し変えられた証拠のない報道を流すことには、どういった意味があるのでしょうか。
誰のためにも、何の助けにもならないと感じるのは私だけでしょうか。