お墓参りに行く時期はいつがいい?お盆前にお墓参り行ってきました
梅雨も明け、快晴の日が続いていますが、8月になるとお墓参りに行かれる方も多いのではないでしょうか。
ということで炎天下の中ではありますが、お墓参りに行ってきました。
お墓は山の中腹にあるので到着すると暑さは倍です。汗が滴り落ちてきますが、墓地にいるとなぜか暑さよりもお墓を掃除しないと、という気持ちになります。
お花を買ってくるのを忘れたので、霊園事務所で購入することにしました。
事務所の前にお供え花が並べられており、購入する際は賃金を小さなポストに入れるシステムになっています。無人売り場のようです。
お供え花を購入すると、事務所の周りに鯉が泳いでいるので眺めます。
どの鯉も大きいんですよね。
無料でエサをもらえるので投げ入れるとすごい勢いで喰いついてきます。
エサを遠くに投げても食べます。近くに投げても食べます。
なんとも微笑ましい光景です😊
そんな鯉へのエサやりを楽しんだ後、貸出されているバケツと柄杓を持って、お墓のある場所まで降りていきます。
途中に水を入れる場所があるので水をいっぱい入れていきます。
お墓に着くと一礼し、墓石の周りに生い茂った雑草を抜いていきます。
雑草を抜き切ると墓石の上から水をかけていきます。
水をかけるとご先祖様が喜んでいるように思うので、満遍なくかけてあげます。
お墓がきれいになったので、ろうそく、お線香、お供え花、お供え物を置いていきます。
一礼。
気がつくと汗だくになっていますが、気持ちよさそうなお墓を眺めているとそんなことはどうでもよくなります。
天気は快晴で、気持ちの良いお墓参りをすることができました。
お墓参りに行く時期やタイミングはいつ?
引用:ishichou.co.jp
毎年、お盆にお墓参りをすることは我が家では恒例のことで、今年は事情がありお盆前に行くことになりましたが、無事参ることができました。
ここからはお墓参りについて解説していきます。
お墓参りとは
お墓参りとは、お墓にお参りをして亡くなった人やご先祖様のご冥福をお祈りし、供養することです。
日頃から少し離れたご先祖様や故人に、感謝の気持ちを伝えたり、元気な姿を見せるにはとても良い時間です。
お墓参りは、その他の供養と違って、そこまでの費用をかけることなくご先祖様や故人を供養することができる行為なので、誰でも気軽に行うことができます。
お墓参りに行く時期は
一般的にお墓参りをする時期としてはいつなのでしょうか。
祥月命日(しょうつきめいにち)
亡くなられた月日が祥月命日になります。
月命日(つきめいにち)
亡くなられた日付を命日とし、年間11回の月命日となります。
例:5日に亡くなられた場合は、毎月5日が月命日です。
お彼岸
お彼岸とは、春分の日と秋分の日の前後3日間、各7日間のことをいいます。
お彼岸はご先祖様や故人のいる世界と現世が繋がりやすい日と考えられていることから、お墓参りをする日として考えられています。
春と秋とそれぞれ一週間あるお彼岸期間中のいつお参りしてもいいのですが、一番良しとされているのは中日です。すなわち、春であれば春分の日、秋であれば秋分の日がいいでしょう。
春分の日は、寒い冬を越した春の訪れを感じるなかでのお墓参りには、独特の喜びが溢れ出ます。
秋分の日は、赤い彼岸花(曼珠沙華・まんじゅしゃげ)が咲き誇り秋の到来を感じます。
ちなみに秋分の日は、”国民の祝日に関する法律”の中でも、同法第2条で「祖先をうやまい、なくなった人をしのぶ。」ことを趣旨としています。
さらには、秋分の日は「お墓参りの日」にも認定されています。
引用:seikatunotane.net
お盆
お盆は一年で最大の仏事行事といっても過言ではないでしょう。
地域によって異なりますが、一般的なお盆休みにあたるお盆の期間は、8月13日~16日までの4日間となります。東京や関東周辺では7月13日~16日の4日間をお盆とする旧暦で今でも法要を行っています。
お盆とは、ご先祖様や故人があの世からこの世に帰ってくる時期だとされているので、迎え盆の8月13日に、ご先祖様の御霊をお迎えするためにお墓参りに行くのが通例とされています。
13日以外にお墓参りをしてはいけないという決まりはないので、行ける日にお墓参りをしましょう。
時間帯は、他の用事よりもお墓参りを優先するという考えから、午前中に行くのがマナーとされています。
★お盆の発症は?
お盆の語源は、仏教の生まれたインドの言葉サンスクリット語の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」です。
「うらぼん」とは、「逆さ吊りの苦しみ」の意味があります。
それは、釈迦の弟子の目連(もくれん)という人には神通力が備わっていて、あの世のことを見通すことができました。
目連はその力によって、亡くなった自分の母親が地獄で逆さ吊りの刑を受けていることを知ります。
なんとか助けたいと師匠である釈迦に相談したところ、「7月15日に高僧を招いて供養すればその苦しみから救える」と答えられました。
目連はその通りに実行したところ、母親は逆さ吊りの刑が許されて、無事極楽へ行くことができたということなのです。
このことから、7月15日または8月15日に故人の霊魂を法要すれば、故人が極楽に往生できるとされたのです。
★お盆の2つの意味
お盆では、先祖供養と施餓鬼(せがき)供養の2つの供養を行います。
先祖供養とは、自分たちの先祖を家に招くために、お盆の精霊棚をこしらえ、堤灯を飾り、お墓参りをします。
一方、施餓鬼供養とは、餓鬼道に堕ちた亡者に食べ物や飲み物を施すことです。
お盆は、自分たちの先祖だけではなく、浮かばれない餓鬼の霊たちをも、社会全体で供養するのです。
ここでも釈迦の弟子の目連の伝説にその理由があります。
亡くなった母親が餓鬼道に堕ちて苦しんでいるので、これを助けたいと釈迦に相談したところ、修行僧に飲食を供えて施したら救われると答えられたので、その通りにすると母親を救えた、といものです。
もともとの仏教には先祖供養の概念がなく、日本古来の先祖供養の習慣と、仏教における餓鬼供養が合わさって、現在のお盆の形ができたとされています。
★迎え火と送り火
引用:butsueido.com
迎え火といって、お盆の入り(13日)の夕方にたいまつを持ってお墓参りします。
お墓で灯した火をたいまつに移し、その火を家に持ち帰って、堤灯を灯します。
また、送り火は堤灯の火をたいまつに移して、お墓に灯します。
先祖の霊は、お墓にいて、火に乗り移って家にやってくると考えられていたのでしょう。
年末年始
年末年始も家族が集まりやすいタイミングであるためお墓参りをする時期とされています。
注意したいのは、29日は「二重に苦しむ日」、31日は「一夜飾り」からお通夜を連想させる日とも考えられており、縁起の悪い日といわれています。
両日ともにいわれがあるだけでお墓参りをしてはいけないという日ではありません。それでも気になるという方は、29日と31日のお墓参りは避けるようにした方が気持ちよくお墓参りすることができます。
夕方のお墓参りは禁物!?
夕方からお墓参りに行くと掃除の途中で暗くなってしまうことも考えられます。そうなると、十分な掃除ができなくなってしまいます。
暗くなって周りが見えにくくなるということは転んだり怪我をしたりすることも考えられます。
また、電気が無い暗いお墓には霊が漂っているとか、魑魅魍魎(ちみもうりょう)がいると言い伝えられてきましたが、夜間のお墓に行くことは怪我をする恐れがあったり、防犯上問題があることを知らせるための言い伝えのようです。
伝えたいことがある時
進学や就職、結婚や出産など、ご先祖様や故人に伝えたいことがある時はお墓参りのタイミングといえます。
大きな決断をしたときなど、大切な人と向き合って直接話したいこともありますよね。
これまでの苦しみや喜び、不安な気持ちなどを伝えることで、ご先祖様や故人も報告に来てくれて嬉しいと思っているに違いありません。
おわりに
お墓参りは行きたいと思ったのであればいつ行っても構わないです。
お盆の時期には行けそうもないという方も、それ以外の日に行けば問題ありません。
周囲の人からその日は縁起が悪いと言われることがあるかもしれませんが、あくまでも言い伝えのようなものなので、最低限のマナーと時間帯を守れば気にすることなくお墓参りに行きましょう。
「お墓参りに行く」、「大切な人に会いに行く」
ご先祖様がいなければ、今の自分はいません。
そんな気持ちにさせられるお墓参りでした。