京都「朝霧橋」 源氏物語ゆかりの地を歩いてみた
宇治神社・宇治上神社から平等院に行くためには宇治川を越えていかなければなりませんが、「朝霧橋」を渡ればすぐに行くことができます。
「朝霧橋」は、1972年に架けられた比較的新しい長さ74mの橋です。
宇治神社がある右岸側から、宇治川の中州に浮かぶ橘島・塔の島(京都府立宇治公園)に向かって架かっており、そのまま平等院のある左岸側へと渡ることができます。
朱色の欄干と緑色の橋桁(はしげた)が色鮮やかで、京都・宇治ならではの雰囲気を生み出しています。
朱色のおかげで遠目からでもすぐに見つけることができます。
橋の上から景色を堪能することにしましょう。
先に見えているのが宇治橋です。
宇治橋は、日本最古の橋といわれており、646年(大化2年)に架けられたとても歴史の長い橋です。
小さなことなど忘れさせてくれそうなくらい自然豊かですよね。
こちらは反対の天ヶ瀬ダム方面の景色です。
なんだか飲み込まれてしまうような雄大さをかもし出していますね。
コロナ禍中ということで注意喚起のチラシもしっかりとぶら下げられています。
宇治川は7月から9月にかけて、鵜飼いが行なわれることでも有名です。
鵜(う)に鮎などを丸のみにさせる漁法ですね。
そんな宇治川を再び渡ると、宇治神社の前には源氏物語「宇治十帖」のモニュメントが見えます。
源氏物語「宇治十帖」の古跡全体を象徴するモニュメントで、浮舟(うきふね)と匂宮(におうのみや)が小舟で宇治川に漕ぎ出す有名な情景をモチーフとしています。
👆源氏物語「宇治十帖」について
紫式部の「源氏物語」は全部で54帖。そのうち最後の10帖が「宇治十帖」で、物語の主な舞台は宇治になっています。
それまでは、華やかな宮廷を舞台に繰り広げられる、主人公・光源氏と彼をとりまく多くの女性たちとの恋愛、人間模様、因果応報の物語。
それに対して「宇治十帖」は、光源氏の死後、彼の息子として生まれた薫(光源氏の妻・女三宮が柏木と浮気してできた子ども)と、孫の匂宮の2人の男性と、大君・中君・浮舟という3人の宇治の女性との哀しい恋物語です。
源氏物語が恋物語ということもあって、モニュメントからも甘い香りが漂っているように感じますね。かわいらしい。
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物語の世界を楽しみたい方は、すぐ側に「源氏物語ミュージアム」がありますので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか ♪