脳疲労にイミダペプチド 渡り鳥からの贈り物
最近、疲れやすくなったと思うことはありませんか?
日々の疲れが溜まっているのかもしれません。
体と心の疲れは「食」で予防・回復することが可能です。
特に脳の疲労回復に効く”イミダゾールジペプチド”という栄養素を豊富に含んだ「鶏むね肉」の効果について調べてみました。
脳の疲れにはイミダゾールジペプチドが効く
脳の疲れをとる食材で、いちばん効果があるのが鶏むね肉です。
鶏むね肉には、イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)という特別な栄養素が含まれています。
渡り鳥は何千キロという距離を休まずとび続けます。
なぜ、これほどの距離を飛び続けられるのでしょう。
渡り鳥は酸素を使いながら飛び続けますが、この時、体内に発生する活性酸素が細胞を傷つけ、これが疲労の原因となります。
しかし、この活性酸素を除去する抗疲労物質「イミダゾールジペプチド」が鳥の身体の中に、特に「むね肉」に多く含まれていることが解りました。
そのイミダゾールジペプチドが体内に入ると、どう働くのでしょうか?
イミダゾールジペプチドは腸管から吸収されると、「ヒスチジン」と「β-アラニン」というアミノ酸に分かれて脳に入っていきます。
脳内で、酵素によって再びイミダゾールジペプチドになります。
神経細胞の中に生まれた活性酸素は、脳の疲労を引き起こします。
そこで、イミダゾールジペプチドがこの活性酸素を消去することで、脳疲労を防ぐのです。
鳥のむね肉以外にも、回遊魚であるマグロの赤身などにも多く含まれています。
体や脳の疲労が少ない方は、毎日の食事のメニューの中のどこかに、イミダゾールジペプチドが潜んでいたかもしれないですね。
そんなイミダゾールジペプチドですが、どれだけの量を摂れば疲労回復効果があるのでしょうか?
”1日の摂取量の目安は200mg。
鶏むね肉やマグロの赤身なら、消化吸収を考慮して100g”分摂取すれば必要量を満たすとのことです。
また、イミダゾールジペプチドは熱に強いため焼いたり、炒めたりしても壊れません。
ただ、水に溶けだす性質があるためスープにした場合は汁を飲むことで、もれなく摂取することが可能です。
家で料理をする習慣のない方でも、最近はコンビニやスーパーでも簡単に手に入れることができます。
しかも、ほかの肉と比べて安価なのもうれしいですよね。
今日は疲れたから簡単なもので済ませようという時に、イミダゾールジぺプチドのことを思い出してください。
あなたの身体をきっと救ってくれます。