心因性腰痛 ストレス社会の敵
腰痛とは病名ではなく体に表れる症状の名前です。
腰そのものに問題がある場合だけではなく、職業、生活習慣、ストレスなどの要因が複雑に絡んでいるため、自分の生活習慣やクセをかえりみることが腰痛の改善につながってきます。
★筋疲労を招く生活習慣や労働環境
職場環境によって腰痛を発症する人は非常に多く労働災害全体の6割以上を占めているといわれています。
重たいものを持ち上げる作業や体幹を曲げたりひねったりする作業には注意が必要です。
特に介護や看護の職場で多いとされています。
逆に同じ姿勢をとり続けるような職場でも多く、デスクワークをしている人や長距離ドライバーにも多く発生しているのが現状です。
これは、股関節やその周辺の筋肉が凝り固まって柔軟性が失われてしまうことに原因があると考えられています。
ブログを書かれる方も、椅子に座って長く書き続けていると腰痛症状がでる可能性を秘めているといえますね。
★心因性腰痛
心因性腰痛とは、ストレスなどが原因で発症する腰痛です。
度重なるストレスによって自律神経のバランスが崩れると、結果的に副交感神経と交感神経のバランスが崩れてしまい、血行が悪くなります。
そのために腰痛を引き起こすとされています。
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【心因性腰痛の症状】
心因性腰痛は、心因性(不安や恐怖などの心のストレスを主な原因としているさま)のものが原因なので、外傷で負った腰痛などとは違いレントゲンやMRIの検査などでは、悪い部分を発見できないことが多いようです。
ストレスを感じると筋肉が硬直してしまい、腰に強い痛みが持続的に続いたりします。
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【心因性腰痛の原因】
心因性腰痛の原因は、精神的な外傷や過度のストレスです。
職場での人間関係や家庭内での不和などのストレスが、腰痛を増幅させていると考えられています。
以前は、原因不明の慢性的な腰痛と考えられていましたが、抗鬱状態の患者が多いことから精神的ストレスによって発症すると考えられるようになったようです。
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【心因性腰痛の検査と診断】
心因性腰痛の検査方法として、まずはレントゲンなどの検査をして骨の異常 がないことを確認します。
またヘルニアなどの骨の異常が見つかっても患者が訴えている症状と関連しなことを確認したうえで、心理的検査を行います。
いらいらする、いつもなにかしら緊張している、食欲がない、疲れる などに当てはまるかを検査します。
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【心因性腰痛の治療方法】
治療方法として、鎮痛剤や張り薬を処方してもらい痛みをとることからはじめ、腰に負担をかけないように生活をすることをまず行います。
ストレスや腰痛の原因となっている問題解決のために、心療内科や精神科でカウンセリングを受けることも必要です。
環境の変化やストレスが緩和されることで症状も改善されることが多いようです。
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現代病といわれる腰痛は多くの人が経験してるものです。
その原因がはっきりしているのであれば対処もできると思います。
問題なのは原因が検査などで判明しない場合です。
腰は体の中心で痛めることで思うように動くことが困難になります。
腰痛は、肉体的原因や精神的原因などに敏感に反応して顕著に表れます。
予防としておススメなのは、お風呂上りの筋肉が緩んだ状態でストレッチを行うことです。
体に柔軟性を持たせることは最善の腰痛予防策です。
こうしたリラックスした時間を設けることは心のケアにもつながります。
ストレス社会の中にストレスフリーを!!