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無印良品、「コオロギせんべい」ネットストアで先行販売 昆虫が食糧危機を救う??

 

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参照:無印良品サイト


無印良品
は5月13日に、5月20日より「コオロギせんべい」無印良品のネットストアにて先行販売することを発表しました。価格は190円(税込)。

www.muji.com

 

コオロギせんべい


コオロギせんべいは、熱帯性コオロギの「フタホシコオロギ」をパウダー状にして、せんべいに練りこみ商品化したものです。コオロギの味を生かすために余計な原料を使わず、シンプルな配合でエビに近い香ばしい風味が楽しめる商品です。

コオロギせんべいに使用されている食用コオロギパウダーには、甲殻類と類似した成分が含まれるので、「エビやカニのアレルギーを持つ方はお控えください」とのことです。


世界人口が急増しており、2030年にはたんぱく質の供給が足りなくなるという試算もあるようで、たんぱく質を多く含む昆虫が注目されたのです。

また、昆虫は牛・ニワトリ・豚などの家畜と比べて、生育する際の温室効果ガス排出量や、必要な水やエサの量が圧倒的に少なく、環境負荷も軽減されるといわれています。
特に、コオロギは飼育に必要な水やエサが少なく、成長も早いため、食用に適しているといわれています。



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参照:無印良品サイト

 

昆虫を食べる国


日本人にとって昆虫を食べるという概念はあまりないかもしれませんが、海外では多くの国で食べられています。
アジア・アフリカを中心に約20億人の人々が、約1900種を食料としています。
アジア圏ではカンボジア、タイ、中国で一般的に食べられています。

日本でも全く食べないというわけではなく、長野県や群馬県などの山間部の昔ながらの郷土食である「イナゴの佃煮」があります。「ハチの子」もそうです。

海から遠い内陸部で、野生動物の捕獲が難しい生活の中で、昆虫は重要なたんぱく源だったのでしょう。

昆虫食が食糧難のカギに

 

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蚕の韓国料理

世界では、現在約10億もの人々が飢餓 に苦しんでいます。そんな中、世界人口は、現在の約71億人から、2050年には90億人に達すると予測されています。そうなってくると問題になるのが、食糧難です。
やがてくるであろう食糧危機を救えるのは、昆虫を食べることだとする考えがあります。
それは、昆虫は栄養豊富な食べ物であることと、ほかの食糧に比べて比較的安価に飼育できることからそう考えられています。

人間のカラダの60%~70%を占めているのが水で、その次に多いのがたんぱく質で、全体の約20%を占めています。
たんぱく質は、筋肉や血液、爪、髪の毛、皮膚などさまざまなカラダの組織をつくりだす重要な役割を果たしています。

昆虫には、このたんぱく質がとても豊富に含まれており、現代人に不足しがちといわれているビタミンやミネラル、食物繊維の含有もあって、たんぱく質と同時に摂取することができることも大きな魅力となっています。

 

昆虫食のデメリット


昆虫には多くの栄養素が含まれていることが分かったといっても、世の中ではまだまだ”ゲテモノ”あつかいされている昆虫をすんなり口に運べるとは思えません。
将来的には食べざるを得ない状況がやってくる可能性が高いことを考えると、昆虫食に対する抵抗を少しでも薄めるためにデメリットもまとめてみます。

見た目
やはり見た目ですよね。食べる物としては見た目が悪いので、食べる際は気合いを入れないと食べれない人もいるでしょう。


昆虫自体に毒があったり、毒があるものを主食とする昆虫もいるので、知識なくむやみに食べるのはとても危険です。

アレルギー
昆虫はカニやエビなどの甲殻類に近い種族であるため、甲殻類アレルギーの発作が出る可能性も指摘されています。

最大の難敵である見た目の悪さをクリアできたとしても、安全性を確保してから食べる必要があるため、加熱料理をすることは必須条件となります。
注意したいのは、昆虫は死後腐敗しやすい特徴があるので、死んでいる虫を拾って調理するのも危険です。

基本的には、清潔で衛生的な環境で飼育していれば問題はありませんが、まだまだ謎が多く残されていることもあって、日本では食用として食べられることは少ないようです。



最後に


無印良品が「コオロギせんべい」を販売することを発表したことで、近い将来、日本で昆虫食が浸透しそうな予感がします。 
世界では以前から昆虫食料理はありました。日本でも一定の地域では食べられています。

現代の食糧問題が悪化する頃には、昆虫食が食卓に並んでいるかもしれません。
食糧危機を救うのが昆虫だとは思いもよりませんでしたが、その時が来たら美味しく召し上がりましょう。