シャム猫になりそうなブログ - にほんブログ村

パルスオキシメーターってなに?新型コロナ軽症者患者の宿泊療養における配備について、


新型コロナウイルスに感染して自宅で療養していた埼玉の50代の男性が、体調が急変して亡くなりました。

4月11日に38度を超す熱が出るなどしてPCR検査を受けて感染が確認されました。
ただ、軽症と判断されたため自宅待機となったのです。体調に異変が起きたのが自宅待機の5日目です。この男性は症状が発症後、容体は安定していましたが、急変したということなのです。
「38度を超える熱があり、少し息苦しいが、今は大丈夫」という男性の言葉を受け、その日の夜間入院は見送ったといいます。自宅で療養していた中、体調が急変し21日に死亡が確認されました。

新型コロナ患者の数が増えると病院の病床も減っていきますし、対応するスタッフの数にも限りが出てきます。自宅で待機する感染者も埼玉で370名を超すといわれています。自宅で体調が急変すると、どうしても迅速に対応できません。
こういった事例を受けて自宅待機者にパルスオキシメーターという医療機器を配ることを検討しているといいます。

パルスオキシメーターとは?



パルスオキシメーターとは、脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)をリアルタイムでモニターするための医療機器です。赤い光の出る装置(プローブ)を指や耳たぶにはさむことで測定します。
肺から取り込まれた酸素は、赤血球に含まれるヘモグロビンと結合して全身に運ばれます。
酸素飽和度(SpO2)とは、心臓から全身に運ばれる血液(動脈血)の中を流れている赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているか、皮膚を通して(経皮的に)調べた値です。

パルスオキシメータ FC-P01/B ブルー 酸素濃度計 医療用 看護 家庭用 介護 国内検査済 (スカイブルー)

新品価格
¥5,800から
(2020/4/24 11:55時点)

パルスオキシメーターの礎


医療の世界で必要な体温計、血圧計、心電図などの医療機器はヨーロッパで発明されましたが、パルスオキシメーターは日本で発明され商品化された医療機器』です。発明したのは日本光電工業株式会社青柳卓雄氏であります。

1974年3月29日、日本光電工業株式会社によって、パルスオキシメーターの原理に関する特許「光学式血液測定装置」が出願されます。それに遅れること1ヶ月弱の1974年4月24日にパルスオキシメーターの開発を独自に進めていたミノルタカメラ(現コニカミノルタ)より、「オキシメーター」の特許出願がなされました。
ミノルタカメラは1977年に指先測定型として世界で最初のパルスオキシメーター商品化(オキシメーターOXMET  MET-1471)に成功します。

一方、日本光電は1974年の特許出願後、1975年に耳で測定する方式の「イヤーオキシメーターOLV-5100」という名称でパルスオキシメーター1号器を制作します。10台程度が医療現場で試用されました。

世界最初のパルスオキシメーターの商品化に成功したミノルタカメラは、現在まで途切れることなくパルスオキシメーターの開発、製造、販売を続けています。

新型コロナ軽症等患者の宿泊療養について


新型コロナの猛威は未だ衰えることなく、日に日に感染患者が増加しています。
そこで厚労省は、4月2日に事務連絡新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る宿泊療養及び自宅療養の対象並びに自治体における対応に向けた準備について」を提示しています。

▼新型コロナ感染患者が増加し、重症者に対する入院医療提供に支障が出る恐れがある場合には、軽症や無症状で重症化の恐れが小さい患者について「都道府県が用意する宿泊施設」や、「自宅」での療養を可能とする。
▼軽症者であっても、家族に高齢者がいる、医療従事者がいる場合には、家庭内での感染を避ける必要性が高いため、優先的に「宿泊施設での療養」を行うこととする


 といった考えを示し、各都道府県での患者数の推計・宿泊施設の確保を進めるように要請しています。

宿泊施設は豊富な医療設備が整備されているわけではないので、急性増悪の可能性を考慮して、健康状態を把握することが非常に重要になってきます。

宿泊施設での軽症者の健康状態を把握するために、必要に応じた適切な数のパルスオキシメーターを備えつけ、配置看護師等が健康観察を行う際に酸素飽和度や呼吸数の確認をすることが重要であるといわれています。


f:id:mumiyan:20200424170300j:plain



まとめ


酸素を肺に取り込む力が弱まってしまったり、風邪やインフルエンザにかかって免疫力が下がりウイルスによって気管が傷つけられてしまうと、病原体を体外に排出できずに肺炎にかかりやすくなってしまいます。 

厚労省が宿泊療養について提示していることから、これから宿泊療養や自宅療養が増えてくることも考えられます。

それにともなってパルスオキシメーターを使用する機会も増えることでしょう。

パルスオキシメーターの数値で、新型コロナウイルスの感染判断をすることはできませんが、健康管理のバロメーターを把握するには最適な医療機器であると思われます。

↓ ↓  励みになります!!

にほんブログ村 その他生活ブログへ
にほんブログ村 健康ブログへ