2020年「布マスク2枚配布」事変 衝撃のコロナ対策
「全国で5000万あまりの世帯すべてを対象に日本郵政の全住所の配送システムを活用し、1住所あたり2枚ずつ配布することといたしました」
マスク需要に応えるはずの施策
4月1日に安倍首相が打ち出した施策です。
一般的な使い捨てマスクとは違って、布製マスクは洗う事で使いまわすことができるので、急激に拡大しているマスク需要に対応できると踏んだ施策です。
布製マスクを配布することで、供給難に陥っている使い捨てマスクの需要を抑え、結果使い捨てマスクが店頭に並びやすくなる効果を狙っているようです。
新型コロナウイルスの感染者が1月16日に確認されてから、またたく間に店頭からマスクが消え、マスクを得るために奔走している国民にとってはウレシイ施策であると思われますが、1世帯2枚という疑問無くしては語れない枚数供給なのです。
新型コロナウイルス発症の1月と花粉症がピークに差しかかる2月で、マスク需要は青天井になっています。
安倍首相はさらに、月に7億枚を超えるマスク供給の見込みが立ったとの説明もありましたが、約1億人の国民が毎日1枚のマスクを使うと月に30億枚が必要になります。
現状からのマスク確保見込みはこの4倍(120億枚)にもなるといいます。
そこで今回の施策の発表です。
3人以上の世帯にすると「枚数が足りません」という声がでてくるのは当然で、そこからのフォロー政策はあるのでしょうか??
ありがたいお話ではありますが、布製マスク2枚とはなんとも......
マスク購入制限制度発令
マスクをしていれば100%菌を防げるかというとそうではないですが、やはりしていないよりはしたいです。開店前のドラッグストアの前ではマスクを買い求める方の行列がいまだに見られます。
感染するかもしれないリスクを背負って電車に乗るサラリーマンや、時間に限りのある若者はその行列に並ぶことができず、マスク購入は限定的になっています。
こういった人にとって、布製マスクの配布は助かる制度であると思われます。
しかし、生活習慣によって「マスクが手に入りにくい」といったバラつきを失くすようなシステムができないでしょうか?
ドラッグストアでの購入制限を「一回の会計」から「1世帯の会計」にするといった工夫を採用する方向性も見せていただきたいですね。
国民の声
布製マスク配布宣言を受けた国民の反応は、「マスクよりも休業補償を」「マスク2枚でごまかすな」といった声が多く、助かるといった声は少ないようです。
路上生活者やネットカフェで暮らす定まった住所がない人たちは対象にならないのではないかと困惑する人もいます。
配布方法や施策に疑問を呈する人の声が多く見られる中で、これから国民の信頼を取り戻すアクションはみられるのでしょうか?
終わりに
「1住所あたり2枚」というワードは今回の件で、国民の頭の中に痛烈に残ったのではないでしょうか。
マスク供給の悩みが解消され、新型コロナウイルスの対応策もでき、本来の生活が戻ってきたころに、笑って話せるキーワードになっていることを望みます。
↓ ↓ ランキング参加中です